静物

テニスボールのペン画の描き方

pengamaru

はじめに

こんにちは、ペン画丸です。
今回は魅力的なモチーフである古いテニスボールを題材に選びました。

新品のボールにはない、使い込まれたボールの表面の汚れや溝のヒビは、独特の味わいと魅力を持っています。
この記事では、そんな古いテニスボールをペン画で描く方法を詳しく解説します。

ペン画は、細かいディテールを描き込むことで、モチーフの質感や立体感を表現することができます。
特に、テニスボールの表面の毛羽立ちや影の描き方には工夫が必要です。
この記事を通じて、ペン画の基本から応用までを学び、あなたの作品作りに役立てていただければ幸いです。

それでは、さっそく始めましょう!

今回使用した道具

テニスボールについて

テニスボールは、テニスの試合や練習で使用されるボールです。
基本的には、ゴムの芯にフェルトと呼ばれる繊維が覆われており、これにより特有の弾力性と耐久性が生まれます。
表面はフェルトで覆われおり、ボールの性能や耐久性に大きな影響を与える重要な要素となっております。
この特徴的な質感を表現していきます。

下描き

マス目シートの準備

まず、マス目シートを使って形をとります。
鉛筆で下描きを描いていきます。
今回は、マス目の入ったクリアファイルを使って形をとる方法を紹介します。

たてよこ2.5cmのマス目を描いたクリアファイルを用意します。
モチーフの画像をプリントアウトし、マス目クリアファイルの中に入れます。
今回ははがきサイズにプリントアウトしました。

用紙にマス目を描く

用紙に鉛筆で2.5cm幅のマス目を描きます。
使用するのははがきサイズのケント紙です。

マス目で形をとる

マス目を使ってボールの輪郭と白いライン、床の影などを鉛筆で描きます。

下描き細部を描く

マス目をもとに細部を描きます。
文字や暗い部分との境目、床の影の横方向の線などを描きます。

ペン入れ

輪郭を描く

ここからペンで描きます。
今回はGペンを使用しました。

まず、りんかくを描きます。
表面が毛で覆われているので、一本の線で描かずに点描(てんびょう)で描いていきます。
文字の外枠を描き、荒れた表面も少し描きます。

表面の毛、台にうつる影を描く

ボロボロのけば立った表面や台の影を描きます。

ボールの影などの描き込む

ボールの影なども描き込みます。光が当たらない暗い部分や文字、台の影などをさらに描き込みます。影はボールと床の接する場所のそばが最も暗くなります。

ボールの表面の毛の質感を細かく描きます。
毛の方向や密度を意識しながら、点描や短い線を使って描きます。
ボールの溝やヒビも細かく描き込みます。

これにより、古いボールの質感や使用感を表現します。
床に映る影も、光の方向を意識して描きます。
影の濃淡や形を丁寧に描くことで、立体感を出します。

消しゴムをかける

消しゴムをかける際は、紙を傷めないように軽い力で一方向にかけます。
強くこすった場所は、その後ペンを入れるときに線が太くなるので、力を入れすぎないように注意します。

完成

最後に全体をチェックし、毛と影を描き加えて調整します。

完成です。サインを書きます。

おわりに

この記事では、古いテニスボールを題材にしたペン画の描き方を詳しく解説しました。
マス目シートを使った下描きから、ペン入れ、細部の描き込みまで、各ステップを丁寧に説明しましたが、いかがでしたでしょうか?

ペン画は、細かいディテールを描き込むことで、モチーフの質感や立体感を表現することができる素晴らしい技法です。
特に、テニスボールの表面の毛羽立ちや影の描き方には工夫が必要ですが、その分完成したときの達成感もひとしおです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回もまた、楽しいペン画の世界をご紹介しますので、お楽しみに!

ABOUT ME
ペン画丸
ペン画丸
ペン画家
こんにちは。 ペン画丸といいます。 ペン画を描いております クローディア・ナイス著 「ペン&インク」という本をきっかけに、リアルなペン画に興味を持ちました。 ペン画は紙とペン(とインク)があれば気軽にはじめるコトができます。 ブログサイト「ペン画丸のペン画」で、ペン画の楽しさを広めていきたいです。
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