ペンの種類と特徴
ペン画に使うペンの種類と特徴
はじめに
こんにちは、ペン画丸。ペン画を描いております。
この記事ではペン画で使用する道具、
「ペン」の種類と特徴について詳しく紹介いたします。
ペン画とは?
ペン画は、ペンで絵を描くアートの一種です。ペン、インク、紙など少ない道具で描くことができ、シンプルなイラストから野外スケッチ、写実的な細密画まで、幅広い表現が可能です。気軽に始められる一方で、非常に奥深い魅力があります。
ペン画に使うペンの種類
ペン画に使用するペンには様々な種類があります。ここでは、私がペン画で使用するペンを紹介します。
画像は上から
- 万年筆 EF極細
- 丸ペン
- Gペン
- ゲルインキボールペン
- 消せるボールペン フリクション
つけペン
つけペン(ディップペン)は、ペン先にインクをつけて使うペンです。インクを付けすぎると垂れてしまうため、ペン先の3分の1ほどインクにつけて使用します。
つけペンの種類:
- Gペン
- さじペン
- 丸ペン
- スクールペン
- 日本字ペン
長所:
- 様々な種類のペン先を使用できる
- 筆圧で強弱をつけやすい
- いろいろなインクを使って描くことができる
短所:
- インクを頻繁につける必要がある
- 携帯が難しい
- ペン先が消耗しやすい
丸ペン
丸ペンは、つけペンの中でも細い線を描くことができるペン先です。地図を描くマッピングペンとして使われてきました。細かい表現ができ、漫画の背景や少女漫画の髪の毛などでもよく使用されています。
特徴:
- 細密なペン画に向いている
- 筆圧を加えることで太い線も描ける
- 強弱によって線の表現を広げることができる
丸ペンを使用いた作品
Gペン
Gペンはマンガを描くのに最もよく使われているペン先です。ペン先の横に切り込みがあり、軽い力でも先端を広げることができます。筆圧の強弱で線の太さを調整しやすいペンです。
特徴:
- 筆圧で線の太さを調整しやすい
- 多様な表現が可能
- 漫画やイラストに最適
Gペンを使用した作品
かぶらペン(さじペン)
かぶらペンは、形が野菜のかぶに似ているためそう呼ばれます。さじペンとも呼ばれ、もともと英字を書くために作られたペン先です。現在は漫画やイラストの描画にも広く使われています。
特徴:
- 硬めのペン先で、筆圧で強弱がつけにくい
- 均一な線を引くのに向いている
- 文字を書くのにも適している
かぶらペンを使用した作品
スクールペン
スクールペンは、もともと簿記や書類作成など教育の場で使われることを目的として作られました。ペン先が硬く、均一で細い線を引くことができ、文字を書くのにも適しています。
特徴:
- 均一な線を引くのに適している
- 教育の場での使用に最適
- 簿記や書類作成に向いている
スクールペンを使用した作品
日本字ペン
日本字ペンは、特に日本語の文字を書くために設計されたペン先です。漫画やイラストの描画にも広く使われています。文字の「トメ」「ハネ」等の筆づかいに適しており、ペン習字にも向いています。
特徴:
- 日本語の文字を書くのに最適
- 漫画やイラストの描画に適している
- ペン習字にも向いている
日本字ペンを使用した作品
万年筆のペン先のつけペン
万年筆のペン先を使った付けペンは、万年筆の滑らかな書き心地を手軽に楽しめるアイテムです。
これらの付けペンは、万年筆と違いインクを直接ペン先に付けて書くため、インクの色を簡単に変えることができ、様々なインクを楽しむことができます。
洗浄も簡単で、複数のインクを同時に使いたい方におすすめです。
特徴:
- 描き味がなめらか
- ペンポイントが摩擦に強く長く愛用できる
- 筆圧での線の強弱はむずかしい
万年筆
万年筆は、ペンの内部にインクを保持し、毛細管現象でペン先までインクを供給します。一度インクを補充すれば、長時間筆記描写し続けることができます。
ペン先の先端には摩擦に強い硬い金属が付いており、ペンポイントと呼ばれています。
ペンポイントの大きさや形、ペン先の柔軟性によって、線の太さには様々な種類があります。
ペン画では主に次の2種類使用します
- 細字 F ファイン
- 極細字 EF エクストラファイン
同じようにF、EFと刻印されていても、各万年筆メーカーによって太さに差があります。
長所:
- インクを補充して長く使用できる
- 描き味が魅力的
- 携帯が可能
短所:
- ペン先の種類が限られている
- 強い筆圧で描くとペン先を痛めやすい
- ペン先を落とすと壊れてしまう
おすすめの万年筆:
- パイロット カクノ極細(EF)
- パイロット カクノ細字(F)
- プラチナ プレピー0.2mm極細(EF)
パイロット カクノ極細(EF)
初心者向けに設計された使いやすい万年筆です。
値段も1,100円(税抜価格 1,000円)ほどで手ごろな価格です。
非常に細い線で描くことができ細密画にむいています。
カクノ極細(EF)を使用した作品
パイロット カクノ細字(F)
初心者向けに設計された使いやすい万年筆です。
値段も1,100円(税抜価格 1,000円)ほどで手ごろな価格です。
細い線で描くことができ、スケッチにむいています。
カクノ細字(F)を使用した作品
プラチナ プレピー0.2mm極細(EF)
手ごろな価格440円(税抜価格400円)ほどで描き心地も良い万年筆です。
キャップに特徴があり、閉めた状態で1年間使わなくてもインクが乾かない
「スリップシール機構」を搭載しています。
極細(EF)でもパイロットの極細(EF)と比べると少し線が太くなります。
細密画でもスケッチでも使用できます。
プレピー0.2mm極細(EF)を使用した作品
ボールペン
ボールペンは、ペン先に小さな鋼球(ボール)を内蔵し、そのボールが回転することでインクを紙に転写するペンです。描いているうちにインクが先端に溜まり、描き始めにダマが発生することがあります。ティッシュ等で頻繁に拭き取る必要があります。
種類:
- 油性ボールペン
- ゲルインキボールペン
- 消せるボールペン
長所:
- 安価で手に入りやすい
- 携帯に便利
- 壊れにくい
短所:
- インクの種類が限られている
- ペン先にインクのダマができるため頻繁に拭き取る必要がある
- 内蔵インクが減るにしたがって、インクが出にくくなる。
油性ボールペン
油性ボールペンは一般的なボールペンで、油性のインクを使用します。インクの乾きが早く、耐水性・耐光性が高いのが特徴です。公文書や契約書などに適しています。
特徴:
- 耐水性・耐光性が高い
- 公文書や契約書に適している
- 軽いタッチでグレーの表現が可能
油性ボールペンを使用した作品
ゲルインキボールペン
ゲルインキボールペンは、ゲル状のインクを使用するボールペンです。油性と水性の良いところを併せ持ち、滑らかな書き心地と速乾性を兼ね備えています。カラーバリエーションが豊富で、鮮やかな色彩を楽しめます。
特徴:
- 滑らかな書き心地
- 速乾性がある
- カラーバリエーションが豊富
ゲルインキボールペンを使用した作品
消せるボールペン フリクション
消せるボールペンは、温度によって色が変わる特殊なインクを使用したボールペンです。65℃で無色透明になり、-10℃で元の色に戻ります。最大の魅力は、失敗しても修正がしやすい点です。
特徴:
- 線が消せるため修正が容易
- 初心者におすすめ
- 高温で線が消える可能性がある
消せるボールペンを使用した作品
ミリペン(ドローイングペン)
ミリペン(ドローイングペン)は線の太さに様々な種類があります。
特に細いサイズは細密なペン画に向いております。
プロの漫画家やイラストレーターにも愛用されており、その品質と使いやすさから多くの支持を得ています。
ピグマは1982年に世界で初めて開発された水性顔料サインペンで、それまでの水性インキとは異なり、耐水性と耐光性を兼ね備えています。
特徴:
- 非常に細い線がひける
- 速乾性がある
- 耐水性である
ミリペンを使用した作品