静物

ミロのビィーナス像のペン画の描き方

pengamaru

はじめに

こんにちは。ペン画丸です。
今回のテーマはミロのビィーナス像(復刻)です。
美しい像をモチーフに、ペン画の描き方をステップバイステップでご紹介します。

ペン画は、特別な技術や高価な道具がなくても気軽に始められる一方で、練習を重ねることで繊細で奥深い表現が可能になる魅力的なアートスタイルです。
このガイドでは、初心者にもわかりやすい手順やコツを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

それでは早速、ペン画の魅力あふれる世界へ一緒に踏み出しましょう。

今回使用した道具

ミロのビィーナス像について

撮影場所:ルーブル彫刻美術館 三重県津市白山町

今回の題材はミロのビィーナス像(復刻)です。

ミロのビィーナス像(Venus de Milo)は、古代ギリシャの彫刻作品の中でも特に有名な一つで、女性美の理想を象徴する彫像です。
この作品はギリシャ神話の愛と美の女神アフロディーテ(ローマ神話では「ヴィーナス」と呼ばれる)を描いていると考えられています。

撮影場所:ルーブル彫刻美術館 三重県津市白山町

ミロのビーナスは、その精緻な彫刻技術と美しいプロポーションで知られています。以下の点が注目されています。

腕の欠損:両腕が失われているため、元のポーズが何だったのかは不明です。この欠損が、彫刻のミステリアスな魅力を一層引き立てています。

ポーズ:微妙にひねられた腰のラインが、女性らしい優美さを強調しています。

衣服:腰にまとった薄い布(ヒマティオン)は滑らかで、布地の質感をリアルに表現しています。

:端正で穏やかな表情を持ち、古典的な美の基準とされています。

ミロのビーナスは1820年に、ギリシャの農民がミロス島で農作業中に偶然発見しました。
現在はフランスのパリにあるルーヴル美術館に所蔵されております。
今回のペン画の題材は、三重県のルーブル彫刻美術館にある復刻像を基にしています。

下描き

鉛筆で下描きをします。
今回はカンタンに形を描くことができる方法で下描きします。
「ふく写方式」とわたしはよんでます。

題材の画像をプリントアウトします
今回はA4サイズです。

ふく写用紙をつくる

下描きの線は、後で消しゴムで消します。
市販のカーボン紙では線が消しにくいので
鉛筆の複写用紙を作ります。

A4サイズのコピー用紙をえんぴつで塗りつぶします。
今回は4Bの鉛筆を使用しました。

ペン画用紙にかさねる

上から画像の用紙、ふく写用紙、ペン画用紙の順番でかさねます。
紙がずれないようにしっかりセロテープでとめます。

ふく写で下描きする

ふく写で下描きします。
ボールペンで上からなぞります。

下描き細部

輪郭を描きうつします。
細部もタッチの方向の線などを描きます。

ペン入れ

髪の毛を描く

ここからボールペンで描きます。
画面左側の髪の毛の凹凸を描きます。
毛の生える方向ではなく、立体としてとらえタッチの方向を考えます

画面左上の髪の凹凸を描きます。
光が当たる場所なので、陰の部分が薄くなります。

画面右側の髪の毛の凹凸を描きます。
光が当たらない部分なので、陰を濃くします。

顔を描く

顔を描いていきます。

目の部分の描きます。
立体の形に沿ったタッチでかきます。

鼻を描きます。
鼻の穴は特に暗い部分です。
線を重ねて濃くします。

口を描きます。
唇の凹凸とそれによってできる陰を描きます。

首とあごの下の部分をかきます。
首の形に沿ったタッチで描きます。

顔の陰を描きます。
穴のようにの欠けた部分を描きます。
首、あごの部分の線を重ねます。

描き込み

線を重ねて描き込みます。
髪の毛、頬、顎の陰の部分の暗くしていきます。

髪の毛、顎の陰の部分の暗くしていきます。

目元、まぶたのフチ、髪の毛、顎の下を描き込みます。
特に暗い部分なので濃く描きます。

消しゴムをかける

消しゴムをかけます。
紙を傷めないように軽い力で、一方向にかけます。

強くこすった場所は、その後ペンを入れるとき線が太くなります。
力を入れすぎないように注意します。

完成

全体のバランスを見ながら仕上げます。

完成です。サインを書きます。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

ペン画はシンプルな道具で始められる一方で、奥深い表現が可能な魅力的な技法です。最初は難しく感じるかもしれませんが、練習を重ねることで確実に上達していきます。

今回のミロのビーナス像を通じて、陰影の表現や細かい描写のコツを学んでいただけたのではないでしょうか。美しい彫刻を題材にすることで、構造や形の理解も深まります。

ぜひ、この技法を活かして、さまざまな題材に挑戦してみてください。 ペン画の世界を楽しみながら、自分だけの表現を見つけていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
ペン画丸
ペン画丸
ペン画家
こんにちは。 ペン画丸といいます。 ペン画を描いております クローディア・ナイス著 「ペン&インク」という本をきっかけに、リアルなペン画に興味を持ちました。 ペン画は紙とペン(とインク)があれば気軽にはじめるコトができます。 ブログサイト「ペン画丸のペン画」で、ペン画の楽しさを広めていきたいです。
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