トランシーバーのペン画の描き方
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はじめに
こんにちは、ペン画丸と申します。
ペン画を描いております。
今回は小型のトランシーバーを題材にしました。
今回使用した道具
- 万年筆カクノF (万年筆カクノFについて)
- 強色(つわいろ)顔料インク (顔料インクについて)
小型トランシーバーとは
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今回の題材はトランシーバーです。
小型トランシーバーは、持ち運びが容易で、短距離の通信に適した無線機器です。
コンパクトサイズ: 小型で軽量なため、ポケットやバッグに簡単に収納できます。
短距離通信: 通信範囲は通常200メートル以下で、建物内やイベント会場などの狭い範囲での使用に適しています。
免許不要: 特定小電力トランシーバーは免許や登録が不要で、誰でも簡単に使用できます。
シンプルな操作: 電源を入れてチャンネルを合わせ、送信ボタンを押しながら話すだけの簡単な操作です。
小型トランシーバーは、手軽に使えるコミュニケーションツールとして、多くの場面で役立ちます。
下描き
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まず、鉛筆で下描きをします。
今回は簡単に形を描くことができる「ふく写方式」を使います。
この方法は、題材の画像をプリントアウトし、それを基に下描きを行うものです。
今回ははがきサイズの画像を使用します。
ふく写用紙をつくる
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下描きの線は後で消しゴムで消しますが、市販のカーボン紙では線が消しにくいので、鉛筆の複写用紙を作ります。
A6サイズのメモ用紙を4Bの鉛筆で塗りつぶします。
ペン画用紙にかさねる
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下からペン画用紙、ふく写用紙、画像の用紙の順番で重ねます。
紙がずれないように、画像の用紙とペン画用紙をしっかりセロテープで固定します。
ふく写で下描きする
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ふく写で下描きします。
インクの切れたボールペンで上からなぞります。
りんかくの下描き
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りんかくを描きうつします。
タッチの方向の線などを描きます。
下描き細部
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複写の紙を外し、より細かくタッチの方向の線などを下描きます。
ペン入れ
りんかくを描く
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ここからペンで描きます。まず、りんかくを描き、モノのおおよその形を描きます。
りんかくを描く際には、トランシーバーのアンテナやボタン、ディスプレイなどの細部も丁寧に描き込みます。
これにより、全体のバランスが整い、リアリティが増します。
基礎描き
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モノの形に沿った線で全体を描きます。
台に落ちた影や液晶の文字も描きます。
特に、トランシーバーのボタンやディスプレイ部分は、細かい線を使って質感を表現します。
影の部分は、線を重ねることで濃淡をつけ、立体感を出します。
描き込み
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線を重ねて色を濃くしていきます。
黒い物でも、光の当たっている部分、陰の部分など色の濃さに差があります。
強弱をつけて線を重ね描き込みます。特に、トランシーバーのアンテナ部分やボタンの凹凸を強調することで、よりリアルな表現が可能になります。
消しゴムをかける
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消しゴムをかけます。
紙を傷めないように軽い力で一方向にかけます。
強くこすった場所は、その後ペンを入れるときに線が太くなるので、力を入れすぎないように注意します。
完成
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最後に全体をチェックして全体のバランスや細部の描き込みを確認し、必要に応じて微調整を行います。
完成です。サインを書きます。
おわりに
今回のペン画では、小型トランシーバーを題材にして、その魅力を再発見することができました。
ペン画のプロセスを楽しみながら、細部まで丁寧に描き込むことで、リアルな表現が可能になります。
ふく写方式を使った下描きから、ペン入れ、描き込み、そして仕上げまで、一連の作業を通じてペン画の楽しさを感じていただけたでしょうか。
ペン画はシンプルな道具で始められるアートですが、その表現の幅は無限大です。
これからもいろいろな題材を通してペン画の魅力を伝えていきたいとおもいます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。