ラボルト像のペン画の描き方
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はじめに
こんにちは、ペン画丸と申します。
今回は特に魅力的な題材であるラボルト像を描きました。
このブログ記事では、ラボルト像のペン画の描き方を詳しくご紹介します。
ラボルト像は、ギリシャ神話の虹の神イリスを表現した彫像で、その美しさと歴史的背景から多くの人々に愛されています。
この記事では、トレース台を使った描き方から、ペン入れ、陰影の描き方、そして完成までの全工程を詳しく説明します。
ペン画の魅力やテクニックについても触れていますので、これからペン画を始める方や、さらに技術を磨きたい方の参考になれば幸いです。
それでは、ラボルト像のペン画の世界へ一緒に旅立ちましょう!
今回使用した道具
- 万年筆カクノEF (万年筆カクノEFについて)
- 強色(つわいろ)顔料インク (顔料インクについて)
ラボルト像とは
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ラボルト像は、ギリシャ神話の虹の神イリスを表現した彫像です。
この像は、元々ギリシャのパルテノン神殿の破風彫刻の一部であり、紀元前447~433年頃に制作されました。
17世紀末にヴェネツィア総督フランチェスコ・モロシーニの秘書によってヴェネツィアに持ち込まれ、その後、フランスの政治家・考古学者レオン・ド・ラボルドが購入し、彼の名前にちなんで「ラボルト像」と呼ばれるようになりました。
現在、オリジナルのラボルト像はルーブル美術館に所蔵されています。
この像は、ギリシャ神話の虹の神イリスを表現しており、その美しい彫刻は多くの人々に愛されています。
今回の作品は、三重県津市にあるルーブル彫刻美術館で撮影した復刻版のラボルト像を元にしています。
トレース準備
プリントアウト
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今回はトレース台を使って描きます。
トレース台とは、光をかざして透かしてトレース(複写)する道具です。
まず、画像をA4サイズでプリントアウトします。
作画用紙と合わせる
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作画用紙の下にプリントアウトした画像を敷きます。
裏側から光を当てて、透かしてなぞり描きします。
ペン入れ
りんかくを描く
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下描きはせず、そのままペンで描きます。
まず、輪郭ともののおおよその形を描きます。
形を出す
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髪の毛、目元、あごなど形に沿った線で影を描き、形を表現します
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陰を描き加えます。
のどや台など、形が少しずつ出てきます。
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さらに描き加えるます。
髪の凹凸が少し見えてきます。
全体の陰を描く
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形に沿った線で全体を描きます。
顔の形が出てきました。
描き込み
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顔の陰を描き込んでいきます。
タッチの方向を変えて線を重ねていきます。
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全体的に線を重ねカゲを表現します。
顔、髪の毛、台などを描き込みます。
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特に暗い部分を描き込みます。
鼻、あご、台の特に暗い部分を描き込み、影を濃くしていきます。
完成
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はみ出した線や汚れた部分を消します。
電動の砂消しゴムである程度消すことができます。
最後に全体的に描き足し仕上げます。
完成です。サインを書きます。
おわりに
今回は、ラボルト像を題材にしたペン画の描き方を詳しくご紹介しました。
ペン画は、細かい線を重ねることで陰影や質感を表現する技法であり、そのシンプルさと奥深さが魅力です。
ラボルト像のような歴史的な彫像を描くことで、ペン画の技術をさらに磨くことができるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後も様々な題材を取り上げて、ペン画の楽しさをお伝えしていきたいと思います。
お楽しみに!