ニホンカモシカのペン画の描き方
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はじめに
こんにちは、ペン画丸といいます。ペン画を描いております。
今回はを描きました。
この記事では、ニホンカモシカ(標本)のペン画の描き方を詳しく解説します。
日本固有の哺乳類であるニホンカモシカは、その独特な姿で多くの人の心を惹きつけます。今回は、そんなニホンカモシカを万年筆を使ってペン画を描いてみましょう。
ペン画はシンプルな道具で初心者も始めやすい一方で、非常に奥深い表現が可能なアートです。
この記事を通じて、基本的な技術やコツを学び、あなたも素敵なペン画やイラスト作品に役立てて下さい。
今回使用した道具
- 万年筆カクノF (万年筆カクノFについて)
- 水性インキ (水性インクについて)
ニホンカモシカについて
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今回の題材はニホンカモシカ(標本)です。
日本羚羊 ニホンカモシカ(学名:Capricornis crispus)は、日本固有の哺乳類偶蹄目で、ウシ科に属する草食性の動物です。
シカではなくウシの仲間です。
体型とサイズ: ニホンカモシカは体長約100〜130cm、体高約70〜75cm、体重は30〜45kg程度です。
体毛は黒褐色や灰褐色が一般的で、地域によっては灰白色や橙黄色の個体も見られます。
雄と雌の両方に10〜15cmの短い角があり、角は年齢とともに成長します。
角はシカのように枝分かれたり、生え変わったりしません。
ニホンカモシカの目の下にある黒い点は「眼下腺(がんかせん)」と呼ばれる部分です。
この腺からは匂いのついた粘液が分泌され、木や岩にこすりつけることで縄張りを示すために使われます。
下描き
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鉛筆で下描きをします
今回はカンタンに形を描くことができる方法で下描きします。
「ふく写方式」とわたしはよんでます。
題材の画像をプリントアウトします。
今回ははがきサイズです。
ふく写用紙をつくる
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下描きの線は、後で消しゴムで消します。
市販のカーボン紙では線が消しにくいので
鉛筆の複写用紙を作ります。
A6サイズのメモ用紙をえんぴつで塗りつぶします。
今回は4Bの鉛筆を使用しました。
ペン画用紙にかさねる
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下から画像の用紙、ふく写用紙、ペン画用紙の順番でかさねます。
紙がずれないように画像の用紙とペン画用紙を
しっかりセロテープでとめます。
ふく写で下描きする
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ふく写で下描きします。
インクの切れたボールペンで上からなぞります。
輪郭の下描き
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輪郭を描きうつします。
毛の向きにあわせて、タッチの方向の線を描きます。
下描き細部
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より細かく下描きします。
細部もタッチの方向の線などを描きます。
毛の色の変わり目、角の模様の線も描きます。
ペン入れ
輪郭を描く
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ペンで描きます。
輪郭を描きます。
毛の向きに合ったタッチで描きます。
ベース描き
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今回は全体を描いてから、細部を描いていきます。
耳を描きます、毛の向きに合わせて描きます。
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角を描きます。
黒い角なので、はじめから濃く描きます。
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目と周りの模様を描きます。
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鼻を描きます。
形の沿ったタッチで描きます。
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顔の毛と「眼下腺(がんかせん)」と呼ばれる部分を描きます。
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頬や首の毛を描きます。
毛の方向に合わせたタッチで描きます。
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肩の付近の毛が濃くなっている部分を描きます。
描き込み
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毛の濃い部分を描き込みます。
まず目の周りを描きます。
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鼻の付近、耳の付近を描き込みます。
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首の周りを描き足し濃くしていきます。
消しゴムをかける
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消しゴムをかけます。
紙を傷めないように軽い力で、一方向にかけます。
強くこすった場所は、その後ペンを入れるとき線が太くなります。
力を入れすぎないように注意します。
完成
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最後に全体をチェックをして、全体を描き仕上げます。
完成です。サインを書きます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
毛並みのいい動物はペンで描くのが楽しいです。
ペン画は、シンプルな道具で初心者も気軽に始められる一方で、非常に奥深い表現が可能です。
この記事を通じて、ペン画の楽しさと奥深さを感じていただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ぜひ、皆さんも自分だけのペン画作品に挑戦してみてください。