イノシシのペン画の描き方
はじめに
こんにちは、ペン画丸です。
今回は、イノシシの標本を題材にしたペン画の描き方を詳しくご紹介します。
ペン画は、シンプルな道具でありながら、非常に奥深い表現が可能なアートです。
特に動物の毛の質感や陰影を描くのに適しており、イノシシのような毛の多い動物を描くのはとても楽しい挑戦です。
この記事では、下描きからペン入れ、そして仕上げまでのステップを一つ一つ丁寧に解説します。
初心者の方でもわかりやすいように、基本的な技法やコツを交えながら進めていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは、イノシシのペン画の世界へ一緒に踏み出してみましょう!
今回使用した道具
- 万年筆カクノEF (万年筆カクノEFについて)
- 強色(つわいろ)顔料インク (顔料インクについて)
イノシシについて
今回の題材はイノシシ(標本)です
イノシシ(学名: Sus scrofa)は、鯨偶蹄目イノシシ科に属する動物です。
特徴
体長と体重: イノシシの体長は雄で110〜170cm、雌で100〜150cm程度です。
体重は80〜190kgに達することがあります。
毛色: 全身は茶褐色から黒褐色の剛毛で覆われています。
牙: 雄の下顎の犬歯は特に発達しており、最大で15cmほどの長さになります。
生態
食性: イノシシは雑食性で、植物の根や果実、昆虫、小動物などを食べます。
特にドングリや栗などの木の実を好みます。
イノシシはその強力な突進力と鋭い牙で知られていますが、基本的には警戒心が強く、人間を避ける傾向があります。
今回の題材は、比較的小さいサイズのイノシシの標本です。
全身ではなく、横顔を描くことに焦点を当てます。
光の方向は左手前から差し込む設定です。
下描き
大まかなアタリを描く
まずは鉛筆で大まかなアタリを描きます。
この段階では、頭の形や目の位置などをざっくりと決めていきます。
細部にこだわらず、全体のバランスを意識しましょう。
形を決める
アタリをもとに、細部を描き込んでいきます。
毛の方向や長さを考えながら、頭のラインや目の位置を決めていきます。
この段階で、イノシシの特徴をしっかりと捉えることが重要です。
毛の向きを決めて描く
毛の向きがわかるように描きます。
鼻や目の周りの毛の向きも注意して描きます。
ペン入れ
輪郭と毛を描く
ここからはペンを使って描いていきます。
まずは輪郭を毛のように線を描いてりんかくを出していきます。
次に毛の向きがわかるように、細かく描き込んでいきます。
毛を描き加える
目の周りや頭と胴のつなぎ目、鼻の上部やあごなど、全体の毛を描き始めます。
下描きの毛の向きを参考にしながら、毛が生えている場所や向き、長さに注意して描きます。
根元から毛先に向かうタッチで描くことで、自然な毛の流れを表現します。
消しゴムをかける
ある程度描き進めたら、消しゴムを使って下描きを消します。
紙を傷めないように軽い力で一方向にかけることがポイントです。
強くこすると紙の目がつぶれ、後でペンで描き足すときに線が太くなってしまうので注意しましょう。
描き込み その1
先に描いた線を参考にしながら、さらに線を描き加えて毛を増やします。
次に目の瞳を描き、ハイライトの部分は白抜き(紙の白い色を残す)します。
描き込み その2
毛をさらに描き込みます。
毛が密で暗くなる部分や光が当たらない部分、毛の色が濃い部分などに描き足します。
口元や脚などの暗い部分も丁寧に描き込みます。
描き込み その3
口元やあご、ほお、顔などの影の部分を描き加え、顔の凹凸を表現します。
全体のバランスを見ながら、細部を調整していきます。
完成
最後に全体のチェックを行い、必要に応じて調整を加えます。
目元や耳の裏、脚などの細部に線を足して、作品を仕上げます。
完成です。サインを書きます。
おわりに
イノシシのペン画の描き方について、詳しくご紹介しました。
ペン画は細かいディテールを表現するのに適しており、特に毛の質感や陰影を描く際にその魅力が発揮されます。
今回のガイドを参考にして、ぜひあなたもペン画に挑戦してみてください。
描き方のステップを一つ一つ丁寧に進めることで、よりリアルで魅力的な作品が完成するでしょう。
また、ペン画の技術は他の動物や風景画にも応用できますので、様々な題材に挑戦してみるのもおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後もペン画の技術やコツを紹介していきますので、お楽しみに。