コーラ缶のペン画の描き方
はじめに
こんにちは、ペン画丸と申します。
今回は、誰もが知っている飲み物「コーラ」の缶を題材にしたペン画の描き方を詳しくご紹介します。
コーラ缶は、そのシンプルな形状と独特のデザインが魅力的で、ペン画の練習に最適な題材です。
この記事では、初心者の方でも簡単に取り組める「ふく写方式」を用いた下描きの方法から、ペン入れのコツ、そして完成までのステップを丁寧に解説します。
ペン画の技法を学びながら、コーラ缶のリアルな質感や立体感を表現する楽しさを体験していただければと思います。
それでは、さっそく始めましょう!
今回使用した道具
- 万年筆プレピーEF (万年筆プレピーEFについて)
- 万年筆用水性染料インク (水性インクについて)
コーラについて
コカ・コーラは、アメリカを代表する炭酸飲料の一つで、世界中で愛される飲み物です。
爽やかな甘みとシュワッとした飲み口が特徴です。
1886年にジョン・ペンバートンは、モルヒネ中毒を治療するためにコカインを含む薬用酒「フレンチ・ワイン・コカ」を開発しました。
ジョン・ペンバートンが開発した「フレンチ・ワイン・コカ」は、1886年に禁酒運動の影響でアルコールを含まない飲料に改良されました。
この新しい飲料は、コカの葉とコーラの実から抽出したエキスを水で薄めて提供される予定でしたが、ある日、店員が誤って炭酸水で薄めてしまいました。
この偶然の発見が、コカ・コーラを炭酸飲料として大ヒットさせるきっかけとなりました。
下描き
まず、鉛筆で下描きをします。今回は簡単に形を描くことができる方法を紹介します。
この方法を「ふく写方式」と呼んでいます。
題材の画像をプリントアウトし、今回ははがきサイズで行います。
ふく写方式は、正確な形を簡単に描くための便利な方法です。
ふく写の準備
A6サイズのメモ用紙を鉛筆で塗りつぶし、ペン画用紙に重ねます。
画像の用紙、ふく写用紙、ペン画用紙の順番で重ね、紙がずれないようにセロテープで固定します。
ふく写での下描き
インクの切れたボールペンで上からなぞり、缶の輪郭やコーラのロゴ、タッチの方向の線などを描きます。
細部の下描き
細部を描き加え、線の方向がわかるようにします。
特に、缶の曲線やロゴの細かい部分を丁寧に描くことが重要です。
ペン入れ
輪郭を描く
ここからはペンで描きます。
輪郭を描き、文字のフチも描きます。
缶の側面を描く
缶の側面を丸みに沿った線で立体的に表現し、床に落ちた影も描きます。
縦方向の線を重ねる
縦方向の線を重ねて缶の色を表現し、暗い部分も形に沿った線で描きます。
床に落ちた影も濃くし、缶に接する場所が最も暗くなるようにします。
ペン入れの際には、線の太さや濃淡を調整しながら描くことで、よりリアルな質感を出すことができます。
消しゴムをかける
消しゴムを軽い力で一方向にかけ、紙を傷めないように注意します。
強くこすった場所は、その後ペンを入れるときに線が太くなるので、力を入れすぎないようにします。
完成
最後に全体をチェックし、修正を加えます。缶の暗い部分を描き仕上げます。
全体のバランスや細部の描き込みを確認し、必要に応じて修正を行います。
完成です。サインを書きます。
おわりに
この記事では、コーラ缶を題材にしたペン画の描き方を詳しくご紹介しました。
ふく写方式を用いた下描きから、ペン入れのコツ、そして完成までのステップを丁寧に解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
ペン画は、シンプルな道具でありながら、無限の表現が可能な魅力的なアートフォームです。
今回のコーラ缶のように、身近な題材を選ぶことで、より親しみやすく、楽しく描くことができます。
描き進める中で、線の太さや濃淡、影の表現など、さまざまな技法を試してみてください。
ペン画の魅力はその独特の質感と立体感にあります。
練習を重ねることで、よりリアルで魅力的な作品を描けるようになるでしょう。
この記事が、皆さんのペン画制作の一助となれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回もまた、楽しいペン画の世界をご紹介しますので、お楽しみに!