聖具箱アテナ女神像のペン画の描き方
こんにちは、ペン画丸です。
今回は、聖具箱アテナ女神像を題材にしたペン画の描き方をご紹介します。
この作品は、復刻版の聖具箱アテナ女神像を元にしています。
はじめに
ペン画は、細かい線を重ねて陰影や質感を表現する魅力的な技法です。
特に、古代ギリシャの女神アテナのようなクラシックな題材は、その繊細さと緻密さを引き立てます。
この記事では、トレース台を使った下絵の準備から、ペン入れ、陰影の描き方、そして仕上げまで、ステップバイステップで解説します。
初心者の方でもわかりやすいように、具体的な手順とポイントを詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
今回使用した道具
- 万年筆カクノEF (万年筆カクノEFについて)
- 強色(つわいろ)顔料インク (顔料インクについて)
聖具箱アテナ女神像について
今回の題材は聖具箱アテナ女神像(復刻)です
聖具箱アテナ女神像とは
聖具箱アテナ女神像は、古代ギリシャの女神アテナを描いた彫刻です。
アテナは、知恵、戦略、工芸、そして戦争の女神として知られています。
彼女はゼウスの頭から生まれたとされ、母親がいない処女神です。
アテナ女神の象徴
アテナは、知恵と戦略だけでなく、工芸や手芸の女神としても知られています。
彼女は織物、染め物、編み物など、さまざまな技芸を司り、女性たちにとっての模範的存在でした。また、戦場では兜をかぶり、盾を持って戦う姿が描かれています。
彫刻の特徴
この彫刻は、アテナが兜をかぶり、聖具箱を持っている姿を描いています。
兜には細かい装飾が施されており、アテナの威厳と力強さを象徴しています。
また、アテナ像は盾または胸当てを身に着けております。
最強の防具アイギス(イージス)とよばれおります。
ゲームなどでも強力な盾として描かれていることもあります。
この盾(胸当て)にはゴルゴン・メドゥーサの首があり、これが敵に恐怖を与えるとされています。
歴史的背景
アテナは、ギリシャ神話において非常に重要な存在であり、アテネ市の守護神としても崇拝されていました。
彼女は知恵と戦略の象徴であり、多くの英雄たちを助けたとされています。
聖具箱アテナ女神像は、紀元前4世紀初期にイタリアで出土したもので、現在はパリのルーブル美術館に原型が所蔵されています。
彫刻の復刻
この彫刻は、ブロンズで復刻されており、高さは150cmです。
復刻版は、三重県津市のルーブル彫刻美術館で展示されています。
この美術館では、他にも多くの古代彫刻の復刻作品が展示されております。
トレース準備
プリントアウト
まず、トレースの準備をします。
トレース台を使って描くために、画像をプリントアウトします。
今回ははがきサイズでプリントアウトしました。
作画用紙と合わせる
作画用紙の下にプリントアウトした紙を敷きます。
トレース台を使って、裏側から光を当てて透かし、なぞり描きします。
ペン入れ
輪郭を描く
まずはじめに、輪郭を描きはじめます。
大まかな形がわかるように、点線でかきます。
兜の欠けた部分、目のライン、髪の凹凸も形の変わり目の部分を描いていきます。
陰の濃い部分のアタリを描く
影の濃い部分のアタリを描きます。
短い線のハッチングで表現します。
あごや唇、髪の毛の暗い部分を描き形を出していきます。
像の右側の陰を描く
アテナ像の右側にできる影を描きます。
形に沿ったハッチングで描きます。
兜や胸当ての陰も描いていきます。
線を重ねて陰を濃くします。
像の左側を描く
アテナ像の左側を描きます。
ハッチング形を出していきます。
兜を丸味のある形に沿っで描きます。
胸当ての細かい凹凸形を短い線のハッチングで描きます。
描き込み
ここからは、線を重ねて陰を描き足します。
縦横斜め方向の違うハッチングの線を重ねます。
これをクロスハッチングといいます
全体的に線を重ねて細かい凹凸も表現します。
完成
全体を見ながら描き込み仕上げます。
完成です。サインを書きます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
ペン画は、シンプルな道具でありながら、非常に奥深い表現が可能です。
今回のアテナ女神像のように、クラシックな題材を描くことで、その魅力をさらに引き立てることができます。
この記事を通じて、ペン画の楽しさと奥深さを感じていただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ぜひ、皆さんも自分だけのペン画作品に挑戦してみてください。